0:序








「オレね、後悔するのはやめにしたよ」
そう言って微笑む君が、これまで共に過ごしてきた中で一番、輝いて見えた。
「もういい加減、次に進むから、さ」
珍しく言い惑う彼は、いつものずばずばと言いたいことを言葉にしていく過程を忘れてしまったかのようであった。自然とこちらも不安になってくるような。
「もしオレがまた、どうにもならない過ちを繰り返したら、そんときは、」

彼はなんと言ったのか、その続きが思い出せない。





  >>私の独白1
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